自転車で1kmにかかる走行時間は、仮定する速さによって変わります。時速10kmなら6分、時速12kmなら5分、時速15kmなら4分です。これは停止せず、その速さで走り続けた場合の計算値で、どの車種でも実際にその時間で着くという保証ではありません。
駅や学校までの予定を立てるときは、走行時間と信号待ち、出発準備、駐輪の時間を分けて考えると見積もりやすくなります。以下の数値は実走調査ではなく、計算方法を説明するための仮定です。
計算式:距離÷速さ×60
走行時間(分)=距離(km)÷速さ(km/h)×60。1kmの場合は60÷速さで求められます。例えば1.2kmを時速10kmで進むなら、1.2÷10×60=7.2分、つまり7分12秒です。
| 仮定する速さ | 1kmの計算時間 | 3kmの計算時間 |
|---|---|---|
| 時速8km | 7分30秒 | 22分30秒 |
| 時速10km | 6分 | 18分 |
| 時速12km | 5分 | 15分 |
| 時速15km | 4分 | 12分 |
| 時速20km | 3分 | 9分 |
この表は速度の達成を勧めるものではありません。安全に走れる速さは道の状況で変わります。車種名だけで速度を決めたり、計算時間に合わせるために急いだりしないでください。
到着までの時間は、走行だけでは決まらない
移動全体の時間は、出発準備+走行+停止・徒歩移動+駐輪・目的地までの徒歩で考えます。地図では直線距離ではなく、実際に安全に通れる経路の距離を使ってください。
| 項目 | 仮の計算例 |
|---|---|
| 1kmの走行(時速12kmと仮定) | 5分 |
| 信号などの停止時間の合計 | 2分 |
| 駐輪と目的地までの徒歩 | 3分 |
| 合計 | 10分 |
停止2分、駐輪3分はこの例だけの仮定です。交差点があるたびに一律2分を足すルールではありません。また、地図の予想時間に停止などが含まれているか分からないまま重ねて足すと、二重に計上する可能性があります。
信号・坂道・天候をどう扱うか
坂道や向かい風、荷物、混雑によって走り方は変わります。「荷物があると速度が何%落ちる」「電動アシストなら坂でも時速15km」といった一律の数値は、ルートや利用条件を確認しなければ当てはめられません。
以前の記事にあった車種別の平均速度表、荷物による低下率、地図の時間を1.3倍にすればよいという説明は、測定根拠が確認できないため取り下げました。脂肪燃焼や消費カロリーの話も、移動時間の計算とは分けて整理しています。
雨や強風の日には、時間を増やすだけでなく、徒歩や公共交通などへ切り替える選択肢も考えます。予定を守ることより、その日に安全に移動できる方法を優先してください。
普段のルートは、同じ区間で時間を記録
- 出発点と到着点を決める。自宅の玄関から駅改札までなど、測る範囲をそろえる。
- 安全に停車している状態で開始・終了時刻を記録する。走行中にスマートフォンを操作しない。
- 往路と復路、時間帯、天候、駐輪の待ち時間を別々にメモする。
- 複数回の記録を比べ、早かった回だけで予定を組まない。
| 日付・時間帯 | 経路・方向 | 移動全体の時間 | 気づいたこと |
|---|---|---|---|
| 記入欄 | 往路/復路 | 分 | 信号、坂、駐輪、天候など |
信号が少なかった日や追い風の日の記録は、毎日の所要時間を保証しません。初めてのルートでは、遅れて困る用事の当日より前に経路を確認し、余裕を持った予定を立てましょう。
通行ルールと学校の指定も確認する
警察庁の自転車の交通ルールでは、車道の左側通行を原則とし、歩道は例外で歩行者を優先すること、信号・一時停止と安全確認、夜間のライト、飲酒運転の禁止、ヘルメット着用を案内しています。所要時間のためにこれらを省略しないでください。
子どもの通学では、学校が自転車通学を認めているか、指定経路や保護者との確認事項があるかも先に調べます。「1kmなら短いから大丈夫」と距離だけで判断しないことが大切です。
お出かけ全体の予定づくりには連休のお出かけ先の選び方も参考にしてください。

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