AIはレポートの構成や文章の整理を補助できますが、データや引用が正しいかは別に確認する必要があります。最初に学校・勤務先・提出先のAI利用規則を確認し、認められた範囲で使いましょう。機密資料や個人情報を許可なく入力しないことも前提です。
レポートの「問い」を一つ決める
例として「同じ経路の移動時間は、どのくらい違うか」を題材にします。問いが決まれば、必要なデータ、書ける結論、追加で調べることを分けやすくなります。
以下は記事用に作成した架空のデータです。筆者が実際に測定した記録や、通勤時間の調査ではありません。
| 記録 | 移動時間 | 条件のメモ |
|---|---|---|
| 1回目 | 8分 | 停止時間は別に記録していない |
| 2回目 | 10分 | 停止時間は別に記録していない |
| 3回目 | 12分 | 停止時間は別に記録していない |
AIに構成だけを頼む入力例
この架空の3件の記録から、短いレポートの構成案を作ってください。項目は目的、方法、結果、限界、次の確認に分けてください。データにない原因や引用文献を作らず、不足は不足と書いてください。移動時間は8分・10分・12分、停止時間は未記録です。
AIに全部の結論を決めさせるのではなく、渡した資料で書ける範囲を整理する依頼にします。実際の出力は利用するサービスや入力で変わります。
短いレポートの完成形の例
目的:移動時間の違いを確認する。方法:同じ経路と仮定した3件の記録を比較する。結果:8~12分で、単純平均は(8+10+12)÷3=10分だった。限界:架空の少数データで、停止時間や天候などの条件も分からない。実際の平均的な移動時間や、差の原因を示すものではない。次の確認:実際に記録するなら、開始・終了の定義と条件を揃え、停止時間も別に残す。
この完成形は説明用の編集例です。「信号待ちが原因で4分増えた」という結論は、停止時間を測っていないため書けません。平均の計算が合っていても、結論の根拠が十分とは限らない点が重要です。
引用は実物の資料で確認する
- 文献やURLが実在するか開いて確かめる。
- 著者・発行元、発行年、題名、参照箇所を記録する。
- 引用した文と元の文章が一致するか確認する。
- その資料が、本当に書いた主張の根拠になっているか読む。
- 提出先の引用形式とAI利用の開示方法に合わせる。
AIが提示した文献を、実物を読まず参考文献欄へ入れないようにしましょう。架空のデータを実験結果として提出することもできません。ここでの仮の例を、自分の測定や学習の成果として使わないでください。
提出前に確認する五つの点
問いに答えているか、事実と意見が分かれているか、数字と単位が一致するか、結論が資料の範囲を超えていないか、利用規則を守っているかを確認します。見た目を整えるのは、これらを確かめた後です。
生成AIの誤りなどのリスクは、NISTのAIリスク管理資料でも扱われています。文章の抜けを確認する方法はAI要約の点検例、計画づくりは一週間の学習プランも参考になります。

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